新しいレンズ
田邊の周りの人達はどんどん機材が新型のものになってゆきます。
う~ん・・・。これは負けて入られないと、思い切って普段はあまり購入しないデザインの500をx2購入して新型を製作に・・・。
おもむろに缶のふたをあけると、中身を一気に飲み干して・・・(中略)・・・完成!
見てください!この金色に輝く新型の美しいこと!
さっつそく、試し撮りをしてみると・・・。
さすがは新型です。丁寧にバリを処理したおかげか?または、はじめの一本目だったから手元が狂わずに上手く穴が開けられたのか?
それとも・・・きのせいなのか?
まさか、事務所のユニットバスの天井に着いた水滴がこんなことになろうとは!
カッコいいじゃありませんか!
・・・寝る前に風呂に入ろうと湯張りしてそのまま寝てしまった翌日夜に撮影したとは思えないこの空気感・・・。
「このピンホールはいける!」と、全く根拠のないことをなぜか確信しつつ、残りの500と追加で500x2に「スパー玉出」で買った肉餃子98円で新型の完成を祝いました。
ここで、最近ピンホールレンズで撮影した写真についてよくブログを見てくださった皆さんから質問されるので説明しておきますね。
よくある質問が・・・「これ、ピント合ってるんですか?」
答え・・・「はい、ピンとは合っています。ファジー(直訳すると・曖昧)なだけなのです。」
本来、多くのピンホール写真家はピンホールレンズで撮影した写真は拡大プリントすることなくオリジナルのサイズで作品展示していることがほとんどです。特に、印画紙や自作の感光材を使用している作家は、基本的に拡大プリントが不可能なので・・・。まれに、中判フイルムや4x5in・8x10in・海外では11x14inサイズのフイルムで撮影している作家が拡大プリントをしているケースはありますけど。
つまり、本来デジタル一眼ピンホールの作品は、撮像素子そのままのサイズで鑑賞すると本来のピンホールの画質を堪能することができるのです。将来的に、11x14inサイズの撮像素子が流通するようになればもっとシャープな大きいサイズのデジタルピンホール写真を鑑賞ことが可能になります。
結果・・・、「ピンとは合っている。拡大することで映像がファジーになっている。」という答えになってしまうんです。
田邊としては、この曖昧さを楽しんでいるところがありますので・・・これでいいんです。