4月
10
2013
いつもよりも早い桜満開の頃、イベントで南島原市に行ってきました。
現地集合なので東京からくるスタッフとは別行動で、大阪~博多は「新幹線」
博多~諫早は「在来線」
諫早からは「島原鉄道」に乗り島原で下車・・・、そこから車で1時間・・・。
なかなかの「ローカル線一人旅」・・・。
都会から離れるにつれて辺りの物すべてが素朴にみえホッとする時間が心地よかった。

イベント当日は、南島原市の写真倶楽部の方々と撮影。
いざ・・・撮影!
・・・が、・・・なにも無い!
というか、都会慣れしてしまっている私にはみえなくなってしまっていた・・・。
都会にはない「無い」が被写体かも?
などとスタッフと話をしながら時間が経ちました。
しかし、倶楽部のさんご当地の素晴らしいところをよく御存じで素晴らしい作品の出来に驚きました。
「田舎」の写真・・・、「田舎だから撮れる世界」・・・大根だったり、おばちゃんの笑顔だったりいろいろな天然素材。
今回は私の方が勉強させていただきました。
まだまだ自分の未熟さを痛感したしだいです。
一番驚いたのは「イルカ」
目の前にたくさん出てくるそうです。
市役所の写真倶楽部の方が当日に写真を撮ってきてくれました。
この様子は
日本写真企画「フォトコン」5月号4月20日発売にのります。
2月
28
2013
かれこれ10年近く前の話。
ベネチアに仕事で撮影に行きました.

プライベートでも取材でも何度かおとずれたともあるベニスは
個人的にも好きな場所の一つ。
ふだんは基本的にお土産などは買う習慣がなく・・・
というより当時は
お土産を渡す相手がいないので
お土産は「買わない」・・・!!!
・・・しかし、珍しく買ったものがあった。
人差し指に乗る位の「蟻のガラス細工」・・・すっかり忘れていた。
書棚を整理していた時にフィルムケースの中に入れて
保管?していたものを見つけだし
・・・「はな奈に見せたら驚くだろう」とバレンタインでのサプライズに決めた。
2月14日、バレンタインのチョコも食べ一段落した頃に
Pケース(フィルムケース)をもちだして、はな奈に手渡してみる。
間もなく
はな奈は、ケースのふたを開けて綿にくるまれた怪しい何かを見つけ出だして!!!
・・・握りつぶした!!!・・・「パキッ」・・・。
・・・折れた。
・・・蟻の足が・・・。
10年の間、部屋の本棚の中でお土産としての役目を果たすために
我慢していた「蟻」の晴れの舞台は
「・・・はーちゃん、こわかったぁ・・・」の一言で幕を閉じることになる。
普段の生活の中の出来事で
シナリオ通りに行かない事のほうが多いのは多分私だけではないだろう。
思い通りに事が進まないときの
「激昂するいら立ち」を胸の内で処理するには個人差もあり
出来事によっては時間もかかることもあるが、事を荒げる前に
現状を受け入れることが大事。
・・・「たなべ、しょうがないやん形があるものは何時か壊れんねんから・・・、
・・・ねんから・・・ねんから・・・ねんから・・・」
過去に恩人にいただいた言葉を即座におもいだした。
翌日、作業場でPケースの中にもどされた蟻を手にとり写真を撮影した。
前夜の予期せ根出来事も今はもう記憶になり・・・、しばらくすると笑い話になるだろう。
・・・いまだに胸の中にのこる笑い話にできない記憶も、いつかはきっと・・・。
1月
10
2013

新年が明けて10日が過ぎて今日は「十日戎」でした。
まだ正月ボケのぬけないまま昨日は「大阪今宮戎」にカメラをもって出かけました。
29歳の夏にそれまでコツコツためた500円玉貯金を資本金にして
大阪千林に部屋を構え写真家として独立した頃を思い返し
帰宅途中に「千林大宮」で下車。
8年間住み慣れた下町の商店街を歩き「大宮戎」の幟を目にした時
「・・・ああ、ここにも戎さんがあったんや・・・、・・・すっかり忘れてた・・・」
なんとなく後ろ髪をひかれながら千林時代によくかよった御惣菜屋で
酒の肴と少し贅沢な弁当を買って帰宅。
思い出に残る味に
「・・・ああ、美味い」
・・・これからの自分の在り方を考えるばかりで「自分の原点」を忘れてた。
しかし今日、怠けてしまい大宮戎に行かなかった。
・・・気持ちがあればできることなのに・・・、後悔の念・・・。
「記憶」を残している自分が「記憶」を大切にしていないことは善くない。
明日、気持ちを改めて「大宮戎」に参ります。
「戎さん」・・・、待っててください。
11月
05
2012

秋の深まり月のきれいな夕暮れ
頼もしい仲間でピンホール撮影
今の時代、夕暮れ時の月景色がピンホールで
ごくふつうに撮影できるとは・・・。
「miss M」
中学生の頃にオールナイトニッポンというラジオ放送を深夜聴き入っていた。
月曜日のDJは、中島みゆき。
ハマりました。
はじめて購入したLP盤のレコードは当然「みゆきさん」
「生きていてもいいですか」
今、思うと中学生にしてはヘビーなタイトルのアルバムを・・・。
多感な時期に「miss M」との出会いは
自立心の芽生えのきっかけになったのは間違いない。
これからは
新しくてにいれた「M」という名のカメラをもって
ピンホール撮影をすることに決めた。
カメラの使い方を間違っている?
とメーカーの○○さんにいわれることをかくごのうえで・・・。
9月
13
2012
ずいぶんと長い間あいてしまったブログの更新。
今年の夏はいろいろありました。
頑張る後輩たちにあって元気もらった。
今,大阪では大阪の昭和の風景を撮影した記録写真集が人気です。
時代的には懐かしい・・・なんてレベルではなく、知らない世界!
「記憶」を今から後に残す写真・・・がんばります。
そこで、べたですが・・・。
9月に入ってピンホールで阪堺線のチンチン電車を撮影。

左が大阪市で右が堺市、来年ころからは堺市を撮り歩こうと考えているところです。
やるなら、やらねば。
6月
07
2012
部屋が明るくなることは決して嫌なことではない。
・・・、はず
マイク・三木もあの名曲「バラが咲いた」で
「・・・・・、僕の部屋が明るくなった。」と・・・。
部屋が明るくなることはよいこと。
・・・、未来が開けるかんじです。
でも、一年の中で日の出ている時間が最も長いこのごろは
予想外に部屋がずーと明るい状態が続き
朝5時にはめがさめてしまう状況。
もともと暗い部屋だったので
この部屋にこしてきたときにカーテンは処分してしまい
遮光カーテンがない。
しかたないので
カーテンレールにシャツをかけて気持ちばかりの斜光。

どうせ朝早く目が覚めてしまうならと
生活の時間帯を朝方にかえて
ほぼ毎日
夕方ころから晩酌をはじめる日がつづいている大阪の生活。
私にとっての「明るい部屋」は
明るい時間に
お酒が飲める場所になりました。
早寝・早起きで「415」な「4801」
4月
27
2012
何やらこの数日の間、外が騒がしい。
昨日、突然部屋が明るくなった。
・・・窓の外が・・・。

隣りに隣接していた古い家が取り壊されて、部屋に光が入るようになり
うす暗いモグラの巣のような部屋の雰囲気がかわりました。
窓の向こうにはついこの間までお隣さんが生活していた気配はなくなり
空虚な世界があった。

家の前には季節の花を鉢植えで育てていて玄関先もいつもきれいにされていた
いい感じの家でした。
こんな思いも・・・、私の記憶になりました。
そういえば少し前に、洗剤が玄関先においてありました。
あいさつに来られたのでしょうか?
・・・、留守にしていました。
有難うございます。
3月
07
2012

・・・なかなか波に乗れなかった今年の早春。
カメラメーカーから新しい撮影機材が続々発表されていますね。
今年はオリンピックイヤーだから各メーカー頑張っています。
私も新型機材に一新で・・・「むふふ」な感じ!
レンズもほとんど一新して来る彩り豊かな季節のためにいろいろやりくり。
・・・そんな折、普段持ち歩いているノートパソコンが、デカイ!と、同僚に指摘され・・・。
せっかくなのでと慎重したら・・・!
・・・カバンにはいらない!!!!!
なんと・・・さらにデカクなった。
・・・徐々に衰えていく体力、重くなる機材。
新調した機材を見つめ
・・・ふえるビールの量。
・・・どうしたもんか・・・。
1月
18
2012

新年が明けて二週間やっと長い冬眠から目覚めて仕事初め。
特に今年は、ひとつきの間ゆっくりと実家で過ごし
「まだ働かんとか?」と親族は少々心配ぎみ・・・。
今年のスローガンは「余裕をもとこと!」
時間はたっぷりあることですし焦らずに周りを見渡して観る時間をもっと大切にします。
ふつうに笑える毎日が過ごせればと思います。
毎日飲んでいるビール缶にも、・・・ほら
「・・・ね!」
にっこり笑顔が・・・。
岡山の写真家、隼田氏に教えてもらいました。
11月
23
2011
ずいぶん久しぶりの二ユーヨーク、イーストリバーの畔で・・・、行ってしまわれた。
それは突然に、最後の一枚の写真を残して・・・。

これは、別れなのか?
それとも、新しい出会いの予兆なのか?
別れ際の彼女の言葉が切なく心に残る。
「・・・カン、カタッ、・・・ポチャッ・・・」
ああピンホール・・・、ピンホールレンズが落ちた。
雨の降るニューヨーク、とても悲しい出来事なのに
なぜか私の心は晴れやかで大切な相棒を失った事実を受け止められた。
・・・「なんでもない事、・・・私は、・・・傷つかない」
周りの人に、日に様な心の変化を気づかれぬように粛々と撮影を続けた。
禁酒・禁煙で過ごした二ユーヨーク。
しかし、日本に戻ってからは休んではいられない
新しいピンホールレンズの素材集めのため
ビールを飲み、空き缶集めの毎日がもうすでに始まっている。
やっぱり4801
日記 | 写真家 田邊 和宜 |
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