夏休みを目前にして・・・。
ある日、うちの玄関になにやら怪しげなプラスティックの筒が・・・。
おそるおそる手にすると「カブトムシの卵?幼虫?セット」とかいてある。
・・・誰が育てるんだろう?
なんて思いながらもその存在を忘れかけていた・・・。
数日後
大阪の仲間と「姫島」をスナップしている際に
・・・・・・な・なんと!
巨大な
カブトムシが!
・・・うぅ・・・ん。
「このタイミング」での「この出会い」は・・・、やっぱり私があの奇妙な筒を空けてやらねければいけないのか?
「鶴の恩返し」・「笠地蔵」・「舌切雀」など日本の童話には弱き物を助けた後にいいことがある話がたくさんありますが。
私的には「わらしべ長者」の話がいいかんじで
だって、はじめは拾った「わらしべ」から始まって最後のには「御殿」が建つ話でしょ。
ずいぶん前から、そうありたいと思っていましたが・・・。
このままでは、「浦島太郎」の第二弾、「裏山次郎」になってしまうことに・・・。
孵化できなくて困っているカブトムシを助けて立派に孵化させたあとには
裏山の「シシ神様」と一緒に
「ドングリ」や「キノコ」・「シダ」達の地味なおどりをみながら・・・サル酒飲んで大騒ぎ。
お土産でもらった竹の筒を空けると・・・おじいちゃんに・・・なんてことになったりして。
まあ、それはそれで、玄海の「裏山次郎」伝説になれるから・・・いいかな。
とにかく今度、福岡に戻ったらあの筒を空けてみよう。
雨上がりの朝
雨上がりの朝、車で仕事に向かう途中、中学生が自転車でこけていた。
・・・なんと?
息子の篤史(中2)だった!
引き返して篤史に近寄り「どげーしたとや?」「大丈夫か?」
篤史は体をくねらせながら「・・・、うん」
よく見ると制服(夏服)の肩は破け、すりむいた左肘はかなりの大きさで赤くなっていた。
ヘルメットを着用していたので頭は大丈夫としても何所か骨折でもしていたら・・・。
「・・・本当に大丈夫なとか?」「骨やら折れたりしとらんとか?」
「・・・うん・・・たぶん」
とりあえず、ばあちゃんに連絡をとって篤史を学校に送ってもらうことにして仕事に向かった。
心配していることには違いはなかったが、小学校のころに机の角に頭をぶつけておお泣きしていた息子が、中学生になって、こけた痛みに顔をゆがめながらも、はっきりと返事をしてくれたことに少々たくましさをおぼえた。
自転車でこけたことはあまり多く語らずに翌朝になり、朝食の際に右横に座った篤史の左肘に目をやると、もう傷を瘡蓋がおおい治りはじめていた。
「昨日のあれは、なんやったとや?」
「・・・ころげた。」
「・・・省略・・・」
「・・・省略・・・」
つい先日、買ってもらったばかりの新品のアウトドア用レインスーツをカバンに詰め込んで、今日も篤史は学校に向かう。
「じゃ、行ってきます!」
「頑張れよ!・・・こけんなよ!」
これから毎日、篤史を送り出す時の言葉に「こけんなよ!」が加わることになった。
・・・夕張。
・・・パラシュート?
出来ないときに「出来ません」という勇気も大切です。
カラータイマーが赤く光ったあとに・・・。
クラブのみんなと岡山県倉敷市にいってきました。
バスの中で見た太陽の光はだんだんと暗くなり結局・・・雨。
美観地区で撮影をして次の撮影地玉島についたら・・・、心がくじけてしまいそうな
ミゾレまじりの雨・雨・雨。
そういえば、美観地区で撮影したカラータイマーの色は・・・、赤でした。
子供のころにテレビで見ていたスパーヒーローは、カラータイマーが赤に変わってから 必殺技をくりだして悪い怪獣や宇宙人を倒したものですが今度ばかりは・・・、う~ん どうしたらいいものか・・・。
後戻りしてもいいんだけれどここは前進あるのみと、雨の中撮影を再開。
映画「オールウェイズ三丁目の夕日」のロケ地になったという水門橋に辿りついたころから雨も次第に上がり、古い商店街を抜けると・・・、快心の△と☐。
天気が次第に回復していく中で
「こんにちは!」・「こんにちは!」・「こんにちは!」と気合の入ったあいさつをしてくれる 玉島商業高校の野球部員から元気のおすそ分け。
野球部のみんなも、この雨の中で頑張っていたんだ。
「いつ、甲子園にでんの?」
「今度の夏、出ます!」
なんのためらいもなく即答した少年の胸には、カラータイマーが光っていた。
その胸のカラータイマーが赤く光った後に、玉商野球部員たちの心も晴れるといいな・・・。
今年の夏は、いつもの夏より熱くなりそうです。
・・・もう、会えないかもしれない・・・。
・・・もう、会えないかもしれない。
・・・たぶん会えない。
町歩きを始めて十二年・・・、何度も同じ道を歩き見つけたものや出会ったことにレンズを向けてきました。
いつも気にかけていたことは「次にここに来るときにも、まだ同じ場所の写真が撮れるかどうか・・・」です。
もう、会えないかもしれない。
・・・たぶん会えない。
・・・ですが!
元気にしてました!
ごめんなさい!
勝手に、なくなってしまうものだと思ってました。
思いこんでました!
以前に紹介したタバコ屋さん
おっちゃん、元気に頑張ってました!
同じ所に何度か撮影に行くと以前と同じようで微妙に違う、自然風景を相手に写真を撮影しているわけではないので環境の変化していくスピードがとても速い。
一年、二年、三年と時間がたつごとに、どんどん確かにここにあったものが・・・無くなっていることが多い。
でも、・・・今回の再会は、すごく感動しました。
おっちゃん、胃がんの手術から復活して去年の九月に訪れた時よりも元気に復活していました。
しかも、このおっちゃん吉本芸人の○ャ○○○.○のお兄さんといった事実のおまけつき!
実際に話をするのは初めての人なのに、以前にお店の写真を撮影させて頂いたときにチラリと見かけただけのおっちゃんが、ずいぶん前からの友達に思えました。
「記録」・・・のちのちに伝える必要から、事実を書き記すこと。また、その文書。
競技などの成績・結果。特に、その最高の結果。
「記憶」・・・物事を忘れずに覚えている、または覚えておくこと。
生物体に過去の影響が残ること。「心」過去の経験の内容を保持しそれを後で
思い出すこと。
広辞苑より
田邊は、「記録」とは別の新しいもの、すなわち、新しい記録やものに置き換わることで「記憶」になって残されるものであり、その「記憶」とは「後になって過去の経験・体験を、懐かしんだり・伝えたりするもの」なのかなぁ~と・・・解釈しています。
記憶に残る写真!
これからも、たくさんの「記憶」を残しますよ!
今から何年かのちに、「田邊の記憶」を「みなさんの記憶」として懐かしんでもらえるように・・・。
そしてなにより、田邊が存在する以前の古い記憶を提供してくださる皆さん方に感謝です。
復活の一週間
・・・てふてふ・・・。
「てふてふ」・・・古典の授業で「チョウチョの意」ってならいましたよね?
・・・・・・ね!・・・・・ね!・・・・・・ね?
広辞苑をみてみる。
「て」「ふ」「て」「ふ」
・・・・・・・・・・・・・・・・!
「で」「ぶ」「で」「ぶ」
・・・・・・・・・・・・・・・・?
「でぶでぶ」・・・肥えて肉のしまりのないさま。
じやなくて、・・・「てふてふ」は?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!
のってませんでした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なんで?